蹄(ひづめ)を噛んで奥歯が欠けた<破折>(ウェルシュコーギー 7才)歯科症例139‐①

 

 

蹄(ひづめ)を噛ませていたら歯が欠けた

とのことで来院されました。

 

右側上顎第4前臼歯の破折があり、露髄も起こっていました。

日頃から歯磨きをされていたので歯は全体的にとても綺麗でした。

 

下顎の切歯はどの歯も歯冠破折し、

そのうちの1本はぐらついていました。

 

 

第4前臼歯について飼い主さまは歯を残すことを希望されましたので

抜髄根管治療に向け、後日術前検査後、歯科処置を行いました。

 

 

 

プローブ検査

普段から歯磨きをされていたため、

歯周ポケットはほとんど1~3mmで炎症などもありませんでした。

ぐらついていた切歯は7mmありました。

 

 

 

レントゲン検査

右側上顎第4前臼歯の歯根部の明らかな異常はありませんでした。

 

 

下顎切歯のぐらついていた1本は歯根破折をしていることが分かりました。

 

検査により

破折した第4前臼歯は温存できると判断し、抜髄根管治療を実施しました。

歯根破折している切歯は抜歯処置を行い、

歯冠破折している切歯は歯冠修復を行いました。

 

 

歯神経ブロック

 

 

スケーリング

まずスケーリングで全ての歯の歯垢・歯石の除去を行います。

不衛生な物質の除去を行い、抜髄根管治療を行う歯への汚染を防ぎます。

 

 

ルートプレーニング

 

 

 

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2021年11月20日