歯科の治療と処置 109 パピヨン 6才11カ月 女の子 <口を触ると嫌がる>

 

トリミングショップで歯が悪いと言われた

口を触ると嫌がる とのことで来院されました。

 

口腔内を確認すると、ほぼすべての歯に多量の歯垢・歯石が付着し、炎症が起こっていました。

歯肉が後退しぐらついている歯もあり、 後日、歯科処置を実施することになりました。

 

術前検査では特に異常はありませんでした。

 

 

スケーリング

 

歯周プローブ検査

 

レントゲン検査

 

多くの歯の歯根部が黒く抜け、歯槽骨の吸収が起こっていました。

 

通水テストでは、右上顎第2前臼歯と上顎切歯部分に口腔鼻腔ろうが認められました。

 

 

歯神経ブロック

 

 

抜歯

 

レントゲン検査にて歯槽骨の吸収が認められ、

プローブ検査でポケットがとても深くぐらついていた歯や、

通水テストで口腔鼻腔ろうが認められた歯は、

抜歯処置を行いました。

 

抜歯後は歯槽骨をトリミングし、充分に洗浄してから縫合しています。

 

縫合

 

抜歯窩を滑らかにし、丁寧に洗浄・縫合することで、痛みや不快感を抑え、より快適な状態にします。

 

 

 

 

 

 

 

 

<処置から1週間>

「元気や食欲もあり、口を痛がる様子はありません」とのこと。

抜歯・縫合を行った箇所も問題なく、歯肉の炎症はかなり改善していました。

処置時は5~6㎜あった犬歯の歯周ポケットはとても浅くなり、歯科用軟膏がほとんど入らなくなっていました。

 

 

今回のケースでは、進行した歯周病により多くの歯で歯槽骨の吸収が認められました。

その結果たくさんの歯がぐらつき、口腔鼻腔ろう(鼻と口がつながってしまう状態)も起こっていました。

 

歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。

進行すると歯が抜けるだけでなく、顎の骨が折れてしまうこともあります。

 

今回の処置により、痛みを取り除くことができました。

また、歯周ポケットも浅くなり、口腔内の状態も改善しました。

 

これからも定期的な歯科検診を行いながら、良い状態を維持しましょうね。

 

2019年03月27日