歯科の治療と処置 108 柴 12才6カ月 男の子〈口を大きく開けると痛がる〉

 

 

口の左側を触ると嫌がる

口を大きく開けると痛いみたい

時々キャーン!と鳴くことがあり、口が原因かも とのことで来院されました。

 

 

左右上顎の臼歯部分に大量の歯垢・歯石がつき、

その部分に接触している歯肉・口唇後部にひどい炎症が起こっていました。(接触性歯周口内炎)

そこで後日、術前検査を行い、歯科処置を実施しました。

 

 

 

プローブ検査

痛みがあり歯肉に強い炎症が起こっていた部分は歯周ポケットがとても深くなっていました。

左上顎第2後臼歯は10mm

左下顎第2第3後臼歯は6mm・4mmもあり、

ひどくぐらついていました。

 

 

 

レントゲン検査

 

左右の上顎第1第2後臼歯です。左上顎第2後臼歯の歯根に吸収像が認められました。(矢印部分)

この歯と、ひどくぐらついていた左下顎第2第3後臼歯の抜歯処置をすることになりました。

 

歯神経ブロック

 

 

まずは口腔内をきれいにします。

 

スケーリング

 

 

抜歯処置

 

この歯は多根歯(歯の根元が複数に分かれている歯)なので、1本ずつに分割してから抜歯します

抜歯後は歯槽骨をトリミングし、きれいに洗浄します。

 

ルートプレーニング

 

ポリッシング

 

抗生物質軟膏注入

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のケースでは、歯肉と口唇後部・頬の内側部分にも炎症が起こり、大きく口を開けるととても痛がっていました。

 

歯肉だけではなく口腔内の歯垢に接触している部分に炎症が起こり、口内炎・潰瘍となることがあります。

 

術後は痛みがなくなり、

「最近しなくなっていたあくびや遠吠えを、絶好調にするようになりました!」と飼い主さま。

 

 あくびや遠吠えをしなくなるのも、お口の痛みのサインかも?

 

今後はお家でのケアを続けて、痛くない絶好調な状態を維持しましょうね。

 

2019年02月20日