*2日前から朝の寝起きにクシャミをして鼻水を飛ばしている。
この症例のわんちゃんは7年前に、当院で歯科処置を実施しており、
ご自宅での歯みがきを頑張ってもらっていました。
ですが、徐々に歯垢・歯石が蓄積し、
右上顎第3切歯のぐらつきが確認されましたので、
再度歯科処置を行うことをおすすめしました。
後日術前検査を行い、歯科処置を実施しました。
歯神経ブロック(局所麻酔)
スケーリング
歯周プローブ検査
歯周ポケットの深さを計測します。
ぐらつきのあった右上顎際3切歯は口蓋根(内側)は9mmと非常に深くなっていました。
右下顎第4前臼歯に根分岐部病変(歯周病が進み歯槽骨が溶けてしまい歯根部が露出している状態)が見られました。
外側から内側に向かって、プローブが貫通しています。
歯科レントゲン
上顎切歯のレントゲンです。
ぐらつきのあった右上顎第3切歯の歯槽骨が吸収し、黒く抜けているのが確認できます。
(黄色斜線部分の歯槽骨が溶けてなくなってしまっています。)
左下顎臼歯部分です。
第4前臼歯(左側)の歯根が変形しており、その周りの歯槽骨も溶けているのが分かります。
検査の結果、上記2本と、右下顎第2切歯の合計3本の抜歯を決定しました。






