歯科の治療と処置 110 トイプードル 5才4カ月 男の子 <奥歯が欠けた>

 

4日前に木を噛んでいたら奥歯が欠けた

触ってみても痛がる様子はない とのことで来院されました。

 

口腔内を確認すると、右上顎第4前臼歯が破折しており、

後日、歯科処置を実施することになりました。

 

術前検査では特に異常はありませんでした。

 

 

破折している右上顎第4前臼歯です。

 

歯面の歯石を取り除くと、

欠けた歯の一部が歯肉に付着した状態であることがわかります。

 

歯周プローブ検査

 

レントゲン検査

 

破折した右上顎第4前臼歯に明らかな露髄や感染の所見はなく、歯冠修復処置により歯を温存することになりました。

 

歯神経ブロック

 

スケーリング

 

 

歯冠修復処置

 

 

 

 

 

修復後

 

 

レントゲン検査

 

右下顎第2前臼歯はひどくぐらついていました。

 

レントゲンでは、歯根部分が吸収され、

歯冠部のみになっていることがわかり、

抜歯処置を実施しました。

 

 

抜歯・縫合

 

抜歯窩を滑らかにし、丁寧に洗浄・縫合することで、痛みや不快感を抑え、より快適な状態にします。

 

ルートプレーニング

 

ポリッシング

 

歯科用軟膏の注入

 

 

 

 

 

 

 

 

<処置から1週間>

「元気も食欲もあり、食べるのも問題なく、機嫌良くしています」とのこと。

歯冠修復処置部分や抜歯・縫合を行った箇所も問題なく、歯肉の炎症も治まっていました。

 

 

今回のケースでは、破折した歯に露髄や感染が見られなかったため、
歯表面の修復のみで歯を残してあげることができました。

 

歯が折れてしまった場合、
破折からの時間や破折面の状態、感染の有無などによっては、歯内療法や抜歯が必要となります。

 

また、わんちゃんが齧る用途で販売されている商品でも、

顎の力や歯の状態、遊び方などによっては歯が折れてしまうことがあるので注意が必要です。

 

これからは、今ある歯を大事に、デンタルケアを続けましょうね。

 

 

 

 

 

2019年04月22日