1才前から歯肉の腫れがある。
半年前からよだれが多く、口の周りをよくなめている。
口の周りを触ると痛がり、ニャッと鳴く。
とのことで来院されました。
口腔内を確認すると、切歯は既に何本か抜け落ち、
上下臼歯部分の歯肉の発赤はひどく、出血している箇所もありました。
飼い主様に早期の歯科手術をおすすめし、
後日術前検査を行い、歯科処置を実施しました。
(歯科処置時の右上顎の写真)
歯神経ブロック(局所麻酔)
スケーリング
歯周プローブ検査
歯周ポケットの深さを計測します。
上顎・下顎の臼歯は5mm以上と全体的にポケットが深く、
右上顎の臼歯が一番深く、12mm以上のポケットが確認されました。
歯肉は炎症を起こし腫れ、少し触れるだけで出血する状態でした。
根分岐部病変(歯周病が進み歯槽骨が溶けてしまい歯根部が露出している状態)も多く見られました。
歯根部がトンネルのようになっており、プローブが貫通しています。
歯科レントゲン
右下顎臼歯です。
黄色斜線部分の歯槽骨が溶け、黒く抜けているのが確認できます。
さらに吸収病巣により青色部分の歯が溶けていることが分かります。
左下顎臼歯です。
第1前臼歯の歯根が破歯細胞性吸収病巣により溶けているのが確認できます。(青色)
第2前臼歯、第1後臼歯は歯冠が無くなり、歯根だけが残っています。(黄色矢印)
右上顎犬歯です。
特に問題はありませんでした。
これらの検査により、治療を決定します。
上下の臼歯は全ての歯で、吸収病巣により歯の一部が溶けて無くなっている、
または歯根のみが残っている状態でしたので、抜歯することとしました。
切歯と犬歯は残せると判断し、温存の為の処置を行いました。








