右奥歯が欠けた<破折・抜髄根管治療>(ミニチュアダックスフンド 2才)歯科症例175-①

 

 

右上の奥歯が欠けた。

最近は止めていたが、以前蹄(ひづめ)を食べさせていた。

その小さい欠片を噛んでしまったみたい。

とかかりつけ病院からのご紹介で来院されました。

歯が欠けた直後は痛がる様子があったが今はいつも通りドライフードを食べています。

とのことでした。

 

口腔内を確認すると、右側上顎第4前臼歯の破折があり、露髄も起こっていました。

 

 

今回のように歯髄が露出(露髄)してから時間が経っている場合、

歯髄に口腔内の細菌が入り込み感染を起こしている可能性があるため

早期に処置を行う必要があります。

 

このままにしておくと感染が歯根まで到達し、根尖周囲病巣が起こったり、

歯根部分に膿が溜まって目の下が腫れ、

その膿を排出する通路が皮膚につながり目の下に穴が開いたり(外歯瘻)と

さらに痛みを伴なう状態となる可能性があります。

 

 

 

後日術前検査を行い、歯科処置を実施しました。

 

 

 

スケーリング

 

 

プローブ検査

 

 

レントゲン検査

破折した右上顎第4前臼歯です。

歯根部の明らかな異常は確認されませんでした。

 

これらの検査により右上顎第4前臼歯は温存が可能と判断し、抜髄根幹治療を行いました。

 

 

歯神経ブロック

 

 

スケーリング

まずスケーリングで全ての歯の歯垢・歯石の除去を行います。

不衛生な物質の除去を行い、抜髄根管治療を行う歯への汚染を防ぎます。

 

 

ルートプレーニング

 

 

 

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2025年04月12日