
歯がぐらついている。
歯垢や歯石も付き、歯肉も腫れている。とのことで来院されました。
口腔内を確認すると、
ほぼ全ての歯に歯石が付いており、
さらに歯肉の発赤や、上顎の前臼歯数本にぐらつきも認められました。
飼い主様に早期の歯科手術が望ましいことをお伝えし、
後日術前検査の後、歯科手術を実施しました。

スケーリング
プローブ検査
上顎前臼歯は1本を除き、歯周ポケットが5~6mmと深く、重度の歯のぐらつきが認められました。
下顎の前臼歯も全ての歯で歯周ポケットが5mm以上あり、中には9mmの歯もありました。それぞれ軽度~重度のぐらつきも認められました。
歯科レントゲン
上の写真が右上顎前臼歯部分、下の写真が下顎前臼歯部分です。
本来、黄色の斜線部分まであるはずの歯槽骨が吸収されています。
左側でも同様に上顎、下顎の前臼歯部分で歯槽骨の吸収が確認されました。
プローブ検査、歯のぐらつきの評価、レントゲン検査結果を評価し、
上顎は切歯1本、前臼歯4本、後臼歯2本
下顎は前臼歯5本の抜歯を決定しました。